後輩に婚約者を寝取られたOL。
彼氏のDVに悩む女子大生。
息子夫婦との関係がぎくしゃくしている老婦人。
セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに疲弊する平凡な主婦。
おしゃれな大学になかなか馴染めない地方出身の男女。
年上の会社員と付き合いながら憧れの大学を諦めきれない女子高生。
彼氏のDVに悩む女子大生。
息子夫婦との関係がぎくしゃくしている老婦人。
セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに疲弊する平凡な主婦。
おしゃれな大学になかなか馴染めない地方出身の男女。
年上の会社員と付き合いながら憧れの大学を諦めきれない女子高生。
電車内という限られた空間で、それぞれの人生がほんのちょっと重なり合い、影響し合い、そして離れていく―――。
数々の出会いが重なり、そこに生まれる小さな愛の奇跡。
勇気を持って踏み出せば、いつもとは全く違う景色が、人生が、そして素敵な出会いが“あなた”を待っている。 ≫予告編
勇気を持って踏み出せば、いつもとは全く違う景色が、人生が、そして素敵な出会いが“あなた”を待っている。 ≫予告編
≪監督≫ 三宅喜重
≪脚本≫ 岡田惠和
≪原作≫ 有川 浩「阪急電車」(幻冬舎文庫)
≪キャスト≫
高瀬 翔子 - 中谷美紀
森岡 ミサ - 戸田恵梨香
伊藤 康江 - 南果歩
権田原 美帆 - 谷村美月
門田 悦子 - 有村架純
萩原 亜美 - 芦田愛菜
小坂 圭一 - 勝地涼
≪MY評価≫
満足度 :★★★★★
オススメ度:★★★★★
感動 :★★★★★
スリル:★☆☆☆☆
笑い :★★★☆☆
後味 :★★★★★
選曲 :★★★★☆
【出会いが人を変えていく】
電車の中には様々な人がそれぞれのテリトリーを有して存在している。そして、誰もが人には言えない悩みを抱えて生きている。普段、電車の中では他人にテリトリーを侵しすようなことはまずない。ヘッドフォンをつけて音楽を聴く者、ケータイをいじる者、本を読む者、知り合い同士で会話する者など、他人との関わりを完全に遮断しているのだ。だから、彼らが持つ悩みも他人と交わることなどない。しかし、もしその悩みが交差するようなことがあったらどうなるだろうか?この映画のように、奇跡的にお互いの悩みを解決してくれるようなステキな出会いがあれば本当にいいことだね。(でも、現実はそううまくいかないんだろうな。今は電車内での揉め事で殺人事件が起きてしまうような世の中だもの。)
この映画は大きく2部構成で阪急の往路と復路を時期を変えて描いている。往路で救われた数人が今度は復路で他の人を救うといった構成だ。そして、これらの奇跡をつくったきっかけであり、往路でも復路でも重要な役割を果たしているのが時江というおばあさんである。優しさや思いやりに欠けている現代人に古き良き日本の姿を時江によって想起させたかったのだろう。この映画を見て、そんな日本の古き良き姿を忘れてはいけないんだと本当に思った。
この映画には、ずかずかと席を占領し、大きな声でしゃべり、周りの迷惑より自分の事しか考えられないような、いわゆるオバタリアンが終始出てくる。オバタリアンの迷惑さと言ったら本当にひどい。映画だからそれだけ大げさに描かれてはいるものの、現実もほとんど変わらないのではないか。現実でも彼女らには実際本当に腹が立つことが多い。オバタリアンが出てきたことで、きっと最終的には誰かが注意するのだろうとは思っていたけど、その役目はオバタリアン集団にいやいや付き合っている康江がふさわしいと思っていた。でも、復路の途中で康江が降りちゃってびっくりした。結局は時江がその役目を担うことになって、なんか普通でつまんないなとも思ったけど、温厚で心の広い時江が声高だかにどなり散らして説教するというのも面白かった。というか、こっちのやり方の方が現代人を古き良き日本人が諭すという構図がぶれなくてよかったのかもしれないね。
全体を通して、常に胸がほっこりしてたし目も潤みっぱなしだった。こんな幸せな気持ちになれる映画はなかなかないよ。
最後に一言。
「戸田恵梨香めっちゃかわいい。」
この映画が気に入った人はこっちの映画も気に入ると思うのでぜひご覧あれ↓↓
特に『塔の上のラプンツェル』がおすすめ。とってもやさしい映画です。
0 件のコメント:
コメントを投稿