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2011年6月18日土曜日

『借りぐらしのアリエッティ』

≪あらすじ≫
ぼくは、あの年の夏、母の育った古い屋敷で一週間だけ過ごした。そこでぼくは、母の言っていた小人の少女に出会った―人間に見られてはいけない。それが床下の小人たちの掟だった。

とある郊外に荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。その床下で、もうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。アリエッティの一家は、屋敷の床上に住むふたりの老婦人、女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように、少しずつ、石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、自分たちの暮らしに必要なモノを、必要な分だけ借りて来て暮らしていた。借りぐらしの小人たち。そんなある夏の日、その屋敷に、
病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。人間に見られてはいけない。見られたからには、引っ越さないといけない。それが床下の小人たちの掟だったが、アリエッティは翔に姿を見られてしまう。
「おまえは、家族を危険にさらしているんだぞ」
アリエッティは、父に反発する。
「人間がみんなそんなに危険だとは思わないわ」
アリエッティは、生来の好奇心と向こう見ずな性格も手伝って、次第に翔に近づいて行く。アリエッティの家族に大きな事件が迫っていた。人間と小人、どちらが滅びゆく種族なのか!?
Amazonより) ≫予告編

≪監督≫ 米林宏昌
≪脚本≫ 宮崎駿
≪製作≫ 星野康二
≪キャスト≫
アリエッティ - 志田未来
ホミリー(母) - 大竹しのぶ
ポッド(父) - 三浦友和
スピラー - 藤原竜也
翔 - 神木隆之介
牧貞子 - 竹下景子
ハル - 樹木希林

≪MY評価≫
満足度  :★★★☆☆
オススメ度:★★★★☆

感動 :★★★★☆
スリル:★★★★☆
笑い :★★☆☆☆
後味 :★★★★☆
選曲 :★★★★☆

≪こんな人におススメ≫
・ジブリファン。
・小人や妖精の存在を信じている(信じていた)人。
・他人から借りてばっかの人w

【未知との出会い 興味と恐怖】

人間は自分と違った姿かたち・文化・価値観を受け入れる事ができるのだろうか。そんな事を改めて考えさせられた。人間の翔はアリエッティの存在を知ってしまった。そこには興味や関心といった純粋な感情しかないわけだが、小人たちにとってはそれは恐怖であった。人間に見られたことで、自分達が危険にさらされるからだ。しかし、アリエッティには(いや、きっと他の小人たちにとっても)自分とは違う人間はとても興味深い存在であった。
人間が自分とは違う文化の人間と出会ったとき、最初に抱く感情は恐らくこの「興味」であろう。しかし、それは次第に「恐怖」に変わっていく。だから、どうしても異文化間での争いが生まれてしまうのだ。

アリエッティ
この映画でもアリエッティは家政婦のハルに捕えられ危険にさらされてしまう。結局、自分とは違う文化・価値観はなかなか受け入れられなかったのだ。しかし、そこにも希望の光はあった。最終的にアリエッティたちは引越しをしてしまうのだが、最後までアリエッティと翔の間には「恐怖」という感情はなく、むしろ友達かのように悩みを打ち明ける場面もあった。2人の間ではお互いの違いというものを認めたうえでしっかりと受け入れることができていたのだ。日常のなかでも、自分と他人はさまざまな面で違うが、それを認めて、そして受け入れることが大切だと改めて考えさせられた。

神木隆之介

映画自体の感想としては、とてもGOODな作品だったと思う。ジブリっぽく、人間(文明)と自然(今回は小人)との共生をテーマにおいた上で、借りぐらしという小人の生活をスリリングに描いている。ただ残念だったのが、上映時間が短かったところだ。終わったとき、
「え!?これで終わり?」
っというなんとも物足りない感情を抱いてしまった。たぶん、内容が面白かっただけに、もっと長く見ていたかったというのもあったのだろうが、それにしても物足りなかった。もう2、30分あれば、もっと世界観を広げることができたであろう内容なだけにすごく残念。

アリエッティ
アリエッティ
最後に一言。
「アリエッティの声は完全に志田未来そのものだったけど、かわいいからOK」



この映画が気に入った人はこっちの映画も気に入ると思うのでぜひご覧あれ↓↓





特に『サマーウォーズ』がおすすめ。志田未来の声もいいですが、桜庭ななみの声も可愛くていいです。

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