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2011年5月26日木曜日

『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』

≪あらすじ≫
縦横10メートル以上の紙の上で、少女たちが音 楽にのって書をしたためる。これまでに4回開催 されている競技“書道ガールズ甲子園“を作り 上げた実在の高校書道部女子部員をモデルに 町おこしに奮闘するヒロインの姿を描く。個人 表現から団体競技へと発展していく書道のあり ようも興味深い。
紙の町、愛媛県四国中央市。里子が部長を務め る四国中央高校書道部の新しい顧問教員、池澤 が披露した書道パフォーマンスに部員たちは色 めき立つ。里子は疑問に思いながらも、不況の 町おこしのため立ち上がるのだが…… ≫予告編

≪監督≫
猪股隆一

≪キャスト≫

早川里子(愛媛県立四国中央高等学校書道部部長):成海璃子
篠森香奈(愛媛県立四国中央高等学校書道部副部長):桜庭ななみ
岡崎美央(愛媛県立四国中央高等学校書道部):山下リオ
好永清美(愛媛県立四国中央高等学校書道部):高畑充希
山本小春(愛媛県立四国中央高等学校書道部):小島藤子
池澤宏人(愛媛県立四国中央高等学校書道部顧問の臨時教師):金子ノブアキ
市ノ瀬誠(愛媛県立四国中央高等学校書道部):森崎ウィン
中野卓也(愛媛県立四国中央高等学校書道部):森岡龍
村上悟(愛媛県立四国中央高等学校書道部):坂口涼太郎
高田智也(里子の幼なじみ):市川知宏

≪MY評価≫
満足度  :★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
感動:★★★★☆
笑い:★★☆☆☆
後味:★★★★★
選曲:★★★★☆

≪こんな人におすすめ≫
・書の道を志す人。
・書道パフォーマンス甲子園を見た事ある人。
・書道パフォーマンス甲子園に出た人w


≪MY評価≫
満足度  :★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
感動:★★★★☆
笑い:★★☆☆☆
後味:★★★★★
選曲:★★★★☆

【青春ムービーの王道】

『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』の流れの青春ストーリーだね。
ある程度、儲かればいいって感じの当たり障りのない最近の邦画はあまり好きになれないんだけど、じゃあ、見なきゃいい!ってのも何か違うよね。作ってる側は本気なんだし・・・
ってことで、鑑賞してみた。

まず、真っ先に思ったのが、桜庭ななみが可愛過ぎるってことwあの子はいろんな役ができるね!
もっともっと映画の世界で活躍して欲しい。
それと、高畑充希って子知らなかったけど、すごくいい演技だった。コミュニケーション能力がなくて、いわゆるKYなんだけど、実はみんなのことよく理解してる優しい子という難しい役どころを、見事に演じてる。脇役ではあるけど、書道パフォーマンスをやるきっかけでもあり、クライマックスでもいい味を出してて、今後の活躍が楽しみだ。調べたら8代目ピーターパンだそうで・・・。

書道ガールズより成海璃子作品自体のストーリーは平凡だけど、廃れていく愛すべき街を守ろうとする少女たちの思い気持ちいい程爽やかに描かれていて、気分を明るくしてくれる映画だった。

一人の少女が書道部を「だってつまらないから・・・」と言って去っていくところから始まる。
どうやら、原因は「書道は一人で己と向き合うもの」という考えを持つ里子が原因らしい。他にも、お菓子を食べながら練習するKYな清美、ヘッドフォンつけながら誰とも会話をせずぼーっとしている小春、教室の隅でただ墨を摺っている草食系男子3人、それをやる気と元気だけでまとめようとする香奈、こんな部員たちの中にいて楽しいと思えないのも無理はない気がする。

そこに、新任教師 池澤がやってくる。池澤は顧問になったが教える気はいっさいなく、性格も自分勝手、どうみても教師には見えない男だ。里子と香奈も泥棒と間違えて墨汁をぶっかけてしまう。そのことを根に持っているのか、池澤は生徒たちにはぶっきらぼうだ。このとき、書道部にはもう一人部員がいることが示唆される。それが未央。里子が今の性格になったのも、未央が書道部に来なくなってからのようで、きっと何かあったのだろう。

池澤があるとき勝手に筆や半紙を持ち出し、校庭で書道パフォーマンスを披露した。「来たれ書道部」、音楽に乗せて大きな文字を書くこのパフォーマンスに見ていた生徒たちは拍手をするが、里子が現れ、「勝手なことしないでください!!」とその場の空気を一蹴する。里子の書への考え方からするとこのパフォーマンスは書を馬鹿にしていると映ったのだろう。
しかし、これを見ていた清美は書道パフォーマンスの虜になり、教室で爆音の中、墨汁を撒き散らしせっせと練習に励むのだが、案の定里子とケンカになってしまい、清美は追い出されてしまう。
成海璃子は里子という役が本当にはまり役だと思った。『武士道シックスティーン』でも同じような役を演じているしね。まああの映画は駄作だったけど・・・。

書道ガールズより成海璃子と桜庭ななみと高畑充希清美は公園で練習に励む。通りがかった生徒たちに馬鹿にされるが清美にはお構いなしである。しかし、それを見ていた小春はあざけり笑う生徒たちの声を聞いて、いじめられていた頃の自分を思い出し、その場を逃げるように去っていく。小春の内気な性格はどうやらいじめが原因のようだ。

清美がパフォーマンスに惹かれたのには理由があった。閉店する父の文房具屋に最後にたくさんの人に来てほしいと想い、パフォーマンスをすれば人が集められると思ったのだ。
結局、仲直りした書道部はみんなでパフォーマンスをするのだが、失敗に終わってしまい、清美も転校してしまう。

書道ガールズより金子ノブアキしかし、この経験や清美の思いが書道パフォーマンス甲子園の開催への大きなエネルギーとなるのだった。この後、いろいろあり、最終的には池澤もやる気を出し、最後には未央も加わって本番に挑むことになる。まぁ、青春モノの定番だけど、やっぱりこういうストーリーは見ていて気持ちがいいのは確かだね。

クライマックスが結構気に入ってて、まず他校のパフォーマンスがレベル高くて、それだけでおもしろい。里子たちはまたもや失敗してしまうわけだけど、池澤をはじめ観ている観客が(諦めるな!!がんばれ!!)という気持ちでその様子を見つめる。ここで、観に来ていた清美が立ち上がったから当然、「諦めるな!!」って叫ぶのかと思ったけど、そうではなく歌の続きを一人で歌うことでその意思を届けた。これが結構気に入ったな。しかも、このときの曲がアンジェラ・アキ『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』ですごく合ってるんだよね。感動できるし。

書道ガールズ
シャッター通りと化した商店街、この町の伝統である和紙工場の火事。こんな時代から取り残されたこの町を、それでも愛する高校生たちが描く『再生』という大きな文字がすごく心に響いた。
田舎の良さを知っている人、青春を忘れかけている人、書というものの魅力を感じたい人・・・そんな人におススメの作品。






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『武士道シックスティーン』は成海璃子が主演なのでおすすめはしますが、はっきりいってつまらないです。本当におすすめなのは『サマーウォーズ』と『ドラムライン』。『あしたの私のつくり方』は成海璃子主演で前田敦子も出ています。

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